お神酒の話③米で作られた日本酒が お神酒として用いられるのか

神聖な酒

お神酒に使われるお米。

なぜ、米で作られた日本酒が
お神酒として用いられるのか

コメ以外の原料ではなく
【米】であることには理由があります。

お米は天照大御神が授けられた神聖な食べ物で
「稲魂」が宿っていて
最上の貢物とされていたからです。

祝詞にも「高天原からもたらされた大事なもので感謝する」との一節が
出雲大社にあります。

お米は当時としては生産量が高く
麦が一粒辺り、170粒の生産であったのに対し
倍の400粒(やがて2000粒)を作ることほどの生産力を
米は持っていました。

また、比較的長期保存が可能なもので
保存・貯蓄・流通が可能で
日本だけでなく、東アジア一帯に広まり革命をもたらしました、

狩猟時代からの「常に狩りをしなければ食べられない」

食料への恐怖。
飢えへの恐怖を解消する可能性があったからです。

食べ物の少ない冬でも保存しておけ食べられるのです

そして、保存・貯蓄・流通が食料として
人の動員力(兵の数)を持っています
狩りをしないでも、食料をもって移動することができるからです。

 

貨幣経済が整った戦国以降も
江戸時代も石高制が続いたのは
軍事政権の兵の動員力が勢力指標になったものと考えられます。

日本人のお金のブロックに【米】というのがあります。
このブロックも【米】の神聖をたかめていくことになりました

 

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