祝詞とは
「祝詞」は神様に対して、唱える言葉です。
「宣る(のる)」からきていて
それは、「神様からの重大で特別な宣言」意味でした。
「読み聞かせ」というより
言葉以上に存在として、
神様が現れるというようにも感じています。
人によっては「神様が祝詞に乗る」と感じている人もいます。
「祝文」から「祝詞」へ
飛鳥時代 天武天皇の頃に「祝詞」は形として整いましたが
それ以前から「祝詞(のりと)」にあたるものはあり
「祝詞(のりと)」は当初は「祝文(しゅくもん)」と呼ばれていました。
形の元は中国にあり
地方長官が雨乞いなどで
地方で信じられている祠廟(神社のイメージ)に赴き
儀式を行いました。その際に奉読されたのが「祝文」です。
この形が日本に入りましたが
日本には古代より独自の信仰があり
信仰を支える神職や巫女がすでにいて、
祭祀の奉読を担いました
彼らは「祝文」渡来以前より
神への感謝や、祝福を祈っていました
それは、言葉の韻律や、スピリチュアルな空間を大事にしていて
神職や巫女の大事にしている「あり方」にあわせられ
しだいに「文」ではなく、「韻文」を表す「詞」へと
変遷したと考えられています。
鎌倉時代の神祗官が作成した「卜部 兼方本」を
江戸時代の写本が残されていますが
「万葉仮名」で書かれています。
日本のスピリチュアルの背景には
神道・仏教・道教・儒教がありますが
祝詞の深い意味とその歴史には
私達の日常を豊かにする
ヒントがあると感じています。
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