石長比売
神格ー不老長寿の神・寿命継ぎの神
神徳ー縁結び・健康
異名ー磐長姫・苔牟須売神
有名神社ー大室山(静岡県伊東市)の浅間神社・貴船神社(京都市左京区)の結社(ゆいのやしろ)
名前の由来
名義は、岩のように長久な命を意味するとされる
天皇の寿命が短い理由
神話には天孫邇邇芸命(ににぎ)の元に嫁ぐが、
石長比売は醜かったことから父の元に送り返された。
大山津見神はそれを恥、
「石長比売を差し上げたのは天孫が岩のように永遠のものとなるように、
木花之佐久夜毘売を差し上げたのは天孫が花のように繁栄するようにと誓約を立てたからである」
ことを教え、石長比売を送り返したことで天孫の寿命が短くなるだろうと告げた。
それにより、今に至るまで天皇たちの寿命が長くない理由とされてきた。
その理由は
古事記では、石長比売の守りが得られなかったから、
日本書紀では石長比売の呪詛によるものと書かれています。
ここでは現人神 天皇の死の起源とされてしまっています。
本来は不変の永遠の命を表していて
そこには生命の営みも表していました。
悲運の石長比売のその後
「生命の営み」は命の継続としての「縁結び」「健康」へとご利益を与えています。
時代が流れ、昭和天皇や、現上皇陛下のように
歴史上最も苦難を乗り越えたお二人が長命なのは
石長比売の守りのおかげのように感じます。
いまだ知られていない石長比売の役割
木花之佐久夜毘売の対比として表現されています。
木花之佐久夜毘売のこの世にない美に対し、「甚凶醜」「見畏而」。
「命」「力」など人智を超えた存在のような気がしています。
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